白茶とは製造工程が萎凋と乾燥のみのシンプルな製造工程の中で作られたお茶のことです。製造工程中で、茶葉を揉み込むことがないため、白茶の茶葉は摘み取った後の自然な葉の形を残しているものが多くことも白茶の特徴の1つです。少しだけ発酵させているため、“軽発酵茶・微発酵茶”と呼ばれており、主に福建省で多く生産されています。
茶葉の芽に白い産毛がびっしりと生えていることが、名前の由来です。
水色は他のお茶より淡く、薄い黄色をしており、自然な甘い香りと、口の中に広がるほんのりとした甘みが特徴で、苦みや渋みがほとんどないことから、日本茶が苦手な方に好まれる傾向にあるようです。
主なものに「白毫銀針」「白牡丹」「寿眉」などがあります。
白毫銀針
形状 | 針のようにまっすぐでふっくらとした芽。 白銀の産毛(白毫)がびっしり |
水色 | 透明感のある澄んだ黄色。 産毛がお湯に溶けてキラキラ輝く |
香り | 「毫香」と呼ばれる産毛の多いお茶 特有の甘みのある香り |
味わい | 爽やかでフレッシュ。清々しい。 上品な甘みもある |
白牡丹
形状 | 芽が太く、葉がふっくらしており、 白い産毛が目立つ |
水色 | 透明感のあるオレンジがかった黄色 |
香り | 爽やかで干し草のような甘みを帯びている (この甘みを産毛の香り「豪香」と表現する) |
味わい | 口当たりは柔らかくさわやか。 コクと自然な甘みを感じる |